2012年02月20日

茶室に使われることはほとんど無いとされる本床

日本の建築名所

ほんどこ・・・本床。

数奇屋や書院造りの本格の床の間。

本格和風の家では、類似する床の間も多い。

しかし、格式高い床の間。

honndoko1.jpg


柱はすべて面取りをした角材を用い床框(とこがまち)を取り付け、畳敷きとし、床脇に違い棚と付書院を備える。

床框は蝋色漆を塗る。
蝋色漆は生漆(きうるし・・・精製途中で、採取したばかりのものに近い状態の漆汁)に油類を加えずに精製した黒漆。

床は畳、しかも紋縁。

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本床が茶室に使われることは、めったにない。

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2012年02月12日

指床(さしどこ)

床ざし。

畳や竿縁天井において床の間に向けられたもの。

イメージ
さしどこ.jpg

現在の和室では、一般的には嫌われる手法である。

しかし、さしどこ・・・は、 完全に床の間に向かって竿縁を掛ける天井形式。

桃山時代などの書院造りに目立つ天井のタイプ。

【さしどこ】は床の間の形状ではなく畳や竿縁天井の方向や向きに関する手法。

例をあげると東寺観智院客殿や

img1.jpg


醍醐三宝院表書院などに見られるそうだ。

では、何故このような床に向かって刺す方法がとられていたのか?

意匠的な要素や細かな配慮が施される茶室がゆえの物なのでしょう。

縁起が悪いから・・・床を刺すといった意味合いは現代人が作りだしたものなの?

由来は定かではありません。

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2012年02月11日

台目床(だいめどこ)

茶室・名席

台目畳を利用した床の間の形式。

それが、だいめどこ。

畳の形状にそって大きさが決まってきます。

奥行き、間口、それぞれのバランスがポイント。

利休の場合は、4尺三寸(1302)。

道安は、4尺(1212)など。

実際には、これだ・・・という定義が今現在有りません。

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だいめ(台目床)は一間(1818)より狭いものの総称ともされています。

今のところ、利休の草庵茶室。

四畳半より小さな茶室に設ける床の形式とされる。しかし、台目の寸法さえ抑えておけば板床でも台目床と言われます。

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2012年02月10日

原叟床

茶室名席

原叟床(げんそうどこ)

原叟床.jpg

踏込床の一種である。

特徴は、一畳大の地板の上に、床柱を立て落掛を入れた床。

地板を広くとり、少し入ったところに床柱を設ける。

そして、脇壁・・・床柱と正面壁の間に目隠し的な小壁を作ります。

下部を数尺開放するのがポイント。

また、地板が床柱より大きくする。

床框は基本、使用しない。

名の由来は、表千家六世原叟宗左の好んだ形式からと伝えられる。

楊子柱、織部窓、落とし掛け、横木などを使った床の間。

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2012年02月08日

蹴 込 み 床

蹴 込 み 床 ・・・けこみどこ

読んだそのままの形。

床の間でも、床框をなくした形。

床框の変わりに蹴込み板を利用。

床柱の面内で板を収めて一段上がった床の間に魅せる手法。

断面詳細、納まり↓。
蹴 込 み 床.gif

蹴込み板の前面に竹や丸太ふ使用して、でアクセントをつけた応用術も有り。


住宅の階段を思い浮かべれば良いかもしれません

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2012年02月07日

【かべどこ】

茶席名所

床の間には幾種かの形があります。

その中でも一番シンプルな形の床の間。

それは、【かべどこ】と称されるタイプ。

壁床(かべどこ) は、壁面自体を床の間に見せたもの。

回り縁に軸掛け釘を打ったシンプルな床の見せ方。

利休がよく使った床の間の形式。

壁床イメージ.jpg
イメージ的にはこのような形式

この壁床に少し手を加えたものが、【織部床】。
イメージ
織部床イメージ.jpg

天井の回り縁(ぶち)の下に、織部板(幕板・化粧板)とよぶ幅18〜21センチの横板を取り付け、釘を打って掛け物ができるようにしたもの。

幅が6寸、7寸、8寸程度が一般的です。

古田織部により考案された事から、その名に由来するという。

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2012年02月06日

【置き床】

置き床。

こちらも読んで字のごとし。

畳の上に置くタイプの床の間。

現代では、床の間というより家具に等しいでしょう。

部屋の片隅に配置する事が多いが、自由さも持ち合わせた床の間。

置き床には収納つき。

例えば地袋的なものがついたり、前面の両サイドに短い柱状のものが付いたり。

主に地板、短柱とで構成される。

現在の一例。


keyaki.jpg

床の間・・・一つとっても形式はたくさんあり一つ一つに意味を成す。

歴史とともに変化を遂げてきたものともいえる。

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2012年02月05日

【いたどこ】

【いたどこ】・・・床の間のスタイルの一つである。

框を用いたり蹴込みを用いたり段差の見切りには二種が有るといわれる。

書院名称.jpg

biwa.jpg

地板に使用する材は、ケヤキやカエデやサクラ、マツが一般的な材だがどれも今では手に入りにくい材である。

框の塗装は黒漆、溜塗り(漆塗りの一種)がある。

溜塗りとは、朱またはベンガラで漆塗りして乾燥、後に透漆(すきうるし)で上塗りしたもの。

半透明な感じが美しさのポイントである。

溜塗り床框.jpg

また、框といっても面付きの丸太なども用いるようだ。

【えんそうどこ】・・・丸い窓を見かけたことはあるでしょう。

床の間に丸く空けた窓で配置も前後と多様である。

現存物では南宗寺大黒庵に見られる。

nansouji.jpg

大黒庵とは?・・・ だいこくあん・・・武野紹鴎(たけのじょうおう)がわび茶の世界を深めた人物。

また、高大寺時雨亭 - 傘亭の南隣にあり、傘亭との間は屋根付きの土間廊下でつながっている。

KoudaijiOtamaya.jpg

茶室では珍しい2階建て。

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また西行庵皆如庵にも見られる・・・えんそうまど。

西行とは、(さいぎょう、1118年(元永元年) - 1190年3月23日(文治6年2月16日))は、院政期か
ら鎌倉時代初期にかけての僧侶・歌人。

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2012年02月04日

【おとしがけ】

有名な茶室

タレ壁などの下端に見切り代わりに入れてある木材は意匠的に収まりが良いでしょう。

床の間や書院の窓においても部屋の仕上げと同一高さに張った天井は有りません。

この床の間などのタレ壁の下に渡した木材を【おとしがけ】といいます。

使用する木材で代表的な種は杉や桐、また竹などもある。

茶室においては、【おとしがけ】の渡し方や魅せ方にも決まりが有る。

見付け部分を柾でとり、奥行き(見込み)部分の中間くらいに皮目(ひもく)を残す。

これが、茶室の古来からの決まりごとのようだ。

床の間や書院の上部はあまり目が行きにくい。

しかし、注意して目を配るとあらゆる所に、茶の拘りや感性など理由が有ると言えます。

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2012年02月02日

【おしいた】

床の間、上段の間の元となったとされる三具足を飾る場所。

四脚の低い卓上に打敷をかけて、置いた板。

これが【おしいた】と言われる。

仏壇などで見かける敷物を打敷。

一般的には、年忌法要やお彼岸、祝い事といった場面で使われる格式高いものです。

また、三具足(みつぐそく)は仏壇などで見られる、ろうそくたて、花たて、線香たて、これらを指す。

【おしいた】が床と称されるようになったのは、室内意匠に組み込まれ造り付けになってからです。

奥行きも縮まり現在の床の間のスタイルに転じたとされています。

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