2012年07月30日

茶室の風炉先窓(ふろさきまど)

風炉先窓(ふろさきまど)

点前座の向こう(風炉先)の壁面に設けた窓。
点前座の採光、炉先の換気も兼ねている。

風炉先窓1.jpg


小間と広間では少々位置が異なる。

小間では畳から6〜7寸の高さ、内法1.5尺に下地窓を開け、内側の障子を半開きになるように設ける。

広間で、風炉先屏風を使うときは2尺程度の高さに窓を設ける。
外部は力竹と呼ばれる添え材を使う。

力竹.jpg


風炉先とは
点前のときに道具を置く道具畳の向こうに立てる二枚折りの屏風。

風炉先.jpg


風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)は広間の点前のときに道具畳の向こう側に立てる二枚折りの屏風。

風炉先屏風1j.jpeg

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2012年07月23日

七三の窓(しちさんのまど)

七三の窓(しちさんのまど)

七三の窓1.jpg


下地窓であることにはかわりはない。

障子を全開せずに途中で止めたようにも見える。

しかし、その名の通り意図的に七三の割合を保った窓である。

全開時に七分を開放、三分は障子でさえぎるように施されたもの。

裏千家の今日庵にて確認出来る。

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2012年07月21日

獅子垣窓(ししがきまど)

獅子垣窓(ししがきまど)
吹抜窓を装飾的にしたもの。
壁止の横竹を入れ、方立を立て中央は通し、左右に
長短に晒竹を立て、横桟を貫がわりに入れたもの。

獅子垣窓.jpg


※晒竹(さらしだけ)とはマダケを煮沸し太陽光線に晒して 乾燥後、竹の曲がりを矯正したもの。

さらし竹.jpg



獅子垣窓は京都の寒雲亭(かんうんてい)に使用されている。(拝観は出来ないそうです)。

今日庵平面.jpg


寒雲亭は侘び本位の今日庵・又隠とは異なり書院造りが特色。
八畳に一間の本床・一畳の控えと付書院があり、宗旦の好みで造られたもの。


北鎌倉の東慶寺の茶室・(寒雲亭)は、京都の裏千家にあったものを明治に移築された。

東慶寺の茶室(寒雲亭).jpg

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2012年07月19日

織部窓(おりべまど)

茶室巡り

織部窓(おりべまど)

墨蹟窓=床窓=花明窓(はなあかりまど)=掛け物窓など総称は織部窓。

床の間の脇壁に開けられた下地窓。

古田織部が考案とされる。

古田織部窓.JPG


茶室の窓は、室内の採光のみならず壁面の意匠も兼ね備えている。

最初は、茶道の座敷は北向きという日本人の心得があったようです。

窓の外には、小障子(こそうじ又はこしょうじ)を掛けるのが一般的。

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2012年07月18日

吉野窓

大丸窓(おおまるまど)
吉野窓とも言われる。
約直径1メートル以上の円形窓。

下記の茶室などに見られる窓である。

どれも、季節に応じて顔を変え美しい。
歴史好きな人でなくとも見ごたえたっぷりな名所である。

■世界遺産の醍醐寺三宝院松月亭。
■當麻寺(当麻寺、たいまでら)中之坊。

■高台寺(こうだいじ)遺芳庵 。
方丈・書院の背後にある田舎屋風の茶室で、近世初期の茶人・灰屋紹益が夫人の吉野太夫をしのんで建てたものという。一畳台目の小規模な茶席で、炉は逆勝手向切りとする。

高台寺遺芳庵吉野窓2.JPG


高台寺遺芳庵吉野窓1.JPG

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2012年07月17日

大下地窓(おおしたじまど)

大下地窓(おおしたじまど)

下地窓とほとんど同じですが、触れておきます。

特徴は一面に一箇所付けられ、高さと幅が三尺(約90cm)以上のものを指す。

下記の茶室で使われている。

咄々斎(とつとつさい)裏千家
賞花亭(しょうかてい) 桂離宮

賞花亭(しょうかてい) 桂離宮大下地窓.jpg

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2012年07月16日

猪の目窓(いのめまど)

猪の目窓(いのめまど)

猪の目窓.jpeg


猪の目に似ていることが名の由来だそうです。

京都の松花堂(しょうかどう)で拝見できるそうです。

松花堂.JPG

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2012年07月14日

連子窓(れんじまど)

連子窓(れんじまど)

連子を取り付けた窓。

連子(れんじ)とは窓や,戸などの開口部に棒状の木または竹を縦または横に並べたもの。
連子を構成する材を連子子(れんじこ)という。

連子窓.jpg


連子子の間隔は従来は広く隙間が開いていた。
しかし、時代が経つことに狭くなっていったという。

そして、隙間が無くなった物を盲連子(めくられんじ)といわれる。

※連子窓に関しては歴史が古く形状の変化。
(注)格子とは区別される。

竹連子窓
竹連子窓1.jpg


有楽窓(うらくまど)
細い竹を隙間なく並べた窓。

有楽窓1.jpg


織田有楽の茶室にみられる。
竹を外から打ち内部に一本の紙障子を引く。

如庵で見ることが出来る。

如庵1.jpeg

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2012年07月13日

茶室の楊子柱(ようじばしら)

楊子柱(ようじばしら)

筆先柱=塗込み柱=筆軸柱=塗立柱ときに柳柱ともいう。

一般的には、隅柱の上から約1.5尺程度の長さを残し下部は塗り壁。

天井高さにより異なるが、柱の1/4程度の長さが妥当。

楊子柱.jpg


楊子柱.JPG




※柳釘を打つ場合は、5.4尺程のところに打つ。
この高さも天井の高さにより多少変わってくる。

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2012年07月12日

面皮柱(めんかわばしら)

面皮柱(めんかわばしら)

柱の四面の角をを残しチョウナ等で削り木目を残す。
材種は杉
またはヒノキの磨き丸太が用いられる。
背割りは、当然隠れる面に入れる。

面皮柱.jpg 

面皮柱(めんかわばしら).jpg 

面皮柱01.jpg


面皮という技法、魅せ方は柱のみでなく垂木、棹縁などにも使用される。

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2012年03月09日

二畳中板席

二畳中板席

二畳敷きに類する。

間に中板を配したものを二畳中板席と呼ばれる。

二畳中板席.jpg

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2012年02月20日

茶室に使われることはほとんど無いとされる本床

日本の建築名所

ほんどこ・・・本床。

数奇屋や書院造りの本格の床の間。

本格和風の家では、類似する床の間も多い。

しかし、格式高い床の間。

honndoko1.jpg


柱はすべて面取りをした角材を用い床框(とこがまち)を取り付け、畳敷きとし、床脇に違い棚と付書院を備える。

床框は蝋色漆を塗る。
蝋色漆は生漆(きうるし・・・精製途中で、採取したばかりのものに近い状態の漆汁)に油類を加えずに精製した黒漆。

床は畳、しかも紋縁。

mon.jpg


本床が茶室に使われることは、めったにない。

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2012年02月12日

指床(さしどこ)

床ざし。

畳や竿縁天井において床の間に向けられたもの。

イメージ
さしどこ.jpg

現在の和室では、一般的には嫌われる手法である。

しかし、さしどこ・・・は、 完全に床の間に向かって竿縁を掛ける天井形式。

桃山時代などの書院造りに目立つ天井のタイプ。

【さしどこ】は床の間の形状ではなく畳や竿縁天井の方向や向きに関する手法。

例をあげると東寺観智院客殿や

img1.jpg


醍醐三宝院表書院などに見られるそうだ。

では、何故このような床に向かって刺す方法がとられていたのか?

意匠的な要素や細かな配慮が施される茶室がゆえの物なのでしょう。

縁起が悪いから・・・床を刺すといった意味合いは現代人が作りだしたものなの?

由来は定かではありません。

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2012年02月11日

台目床(だいめどこ)

茶室・名席

台目畳を利用した床の間の形式。

それが、だいめどこ。

畳の形状にそって大きさが決まってきます。

奥行き、間口、それぞれのバランスがポイント。

利休の場合は、4尺三寸(1302)。

道安は、4尺(1212)など。

実際には、これだ・・・という定義が今現在有りません。

hassoan.jpg


だいめ(台目床)は一間(1818)より狭いものの総称ともされています。

今のところ、利休の草庵茶室。

四畳半より小さな茶室に設ける床の形式とされる。しかし、台目の寸法さえ抑えておけば板床でも台目床と言われます。

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2012年02月10日

原叟床

茶室名席

原叟床(げんそうどこ)

原叟床.jpg

踏込床の一種である。

特徴は、一畳大の地板の上に、床柱を立て落掛を入れた床。

地板を広くとり、少し入ったところに床柱を設ける。

そして、脇壁・・・床柱と正面壁の間に目隠し的な小壁を作ります。

下部を数尺開放するのがポイント。

また、地板が床柱より大きくする。

床框は基本、使用しない。

名の由来は、表千家六世原叟宗左の好んだ形式からと伝えられる。

楊子柱、織部窓、落とし掛け、横木などを使った床の間。

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2012年02月08日

蹴 込 み 床

蹴 込 み 床 ・・・けこみどこ

読んだそのままの形。

床の間でも、床框をなくした形。

床框の変わりに蹴込み板を利用。

床柱の面内で板を収めて一段上がった床の間に魅せる手法。

断面詳細、納まり↓。
蹴 込 み 床.gif

蹴込み板の前面に竹や丸太ふ使用して、でアクセントをつけた応用術も有り。


住宅の階段を思い浮かべれば良いかもしれません

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2012年02月07日

【かべどこ】

茶席名所

床の間には幾種かの形があります。

その中でも一番シンプルな形の床の間。

それは、【かべどこ】と称されるタイプ。

壁床(かべどこ) は、壁面自体を床の間に見せたもの。

回り縁に軸掛け釘を打ったシンプルな床の見せ方。

利休がよく使った床の間の形式。

壁床イメージ.jpg
イメージ的にはこのような形式

この壁床に少し手を加えたものが、【織部床】。
イメージ
織部床イメージ.jpg

天井の回り縁(ぶち)の下に、織部板(幕板・化粧板)とよぶ幅18〜21センチの横板を取り付け、釘を打って掛け物ができるようにしたもの。

幅が6寸、7寸、8寸程度が一般的です。

古田織部により考案された事から、その名に由来するという。

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2012年02月06日

【置き床】

置き床。

こちらも読んで字のごとし。

畳の上に置くタイプの床の間。

現代では、床の間というより家具に等しいでしょう。

部屋の片隅に配置する事が多いが、自由さも持ち合わせた床の間。

置き床には収納つき。

例えば地袋的なものがついたり、前面の両サイドに短い柱状のものが付いたり。

主に地板、短柱とで構成される。

現在の一例。


keyaki.jpg

床の間・・・一つとっても形式はたくさんあり一つ一つに意味を成す。

歴史とともに変化を遂げてきたものともいえる。

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2012年02月05日

【いたどこ】

【いたどこ】・・・床の間のスタイルの一つである。

框を用いたり蹴込みを用いたり段差の見切りには二種が有るといわれる。

書院名称.jpg

biwa.jpg

地板に使用する材は、ケヤキやカエデやサクラ、マツが一般的な材だがどれも今では手に入りにくい材である。

框の塗装は黒漆、溜塗り(漆塗りの一種)がある。

溜塗りとは、朱またはベンガラで漆塗りして乾燥、後に透漆(すきうるし)で上塗りしたもの。

半透明な感じが美しさのポイントである。

溜塗り床框.jpg

また、框といっても面付きの丸太なども用いるようだ。

【えんそうどこ】・・・丸い窓を見かけたことはあるでしょう。

床の間に丸く空けた窓で配置も前後と多様である。

現存物では南宗寺大黒庵に見られる。

nansouji.jpg

大黒庵とは?・・・ だいこくあん・・・武野紹鴎(たけのじょうおう)がわび茶の世界を深めた人物。

また、高大寺時雨亭 - 傘亭の南隣にあり、傘亭との間は屋根付きの土間廊下でつながっている。

KoudaijiOtamaya.jpg

茶室では珍しい2階建て。

2F.jpg

また西行庵皆如庵にも見られる・・・えんそうまど。

西行とは、(さいぎょう、1118年(元永元年) - 1190年3月23日(文治6年2月16日))は、院政期か
ら鎌倉時代初期にかけての僧侶・歌人。

saigyouan.jpg

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2012年02月04日

【おとしがけ】

有名な茶室

タレ壁などの下端に見切り代わりに入れてある木材は意匠的に収まりが良いでしょう。

床の間や書院の窓においても部屋の仕上げと同一高さに張った天井は有りません。

この床の間などのタレ壁の下に渡した木材を【おとしがけ】といいます。

使用する木材で代表的な種は杉や桐、また竹などもある。

茶室においては、【おとしがけ】の渡し方や魅せ方にも決まりが有る。

見付け部分を柾でとり、奥行き(見込み)部分の中間くらいに皮目(ひもく)を残す。

これが、茶室の古来からの決まりごとのようだ。

床の間や書院の上部はあまり目が行きにくい。

しかし、注意して目を配るとあらゆる所に、茶の拘りや感性など理由が有ると言えます。

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