2009年09月20日

襖壁

襖壁(ふすまかべ)

茶室では、襖としての機能だけでなく、間仕切り壁として施される。

太鼓張りで柱間を縁をつけずに嵌め込んだもの。

たいこばり【太鼓張り】とは、

戸や間仕切りで、骨組みの両面に紙や板を張って中を空洞としたもの。


お借りした画像には、市松模様の襖と襖壁の両者が使われている↓

襖壁.jpg


市松模様(いちまつもよう)とは、格子模様の一種で、二色の正方形(または長方形)を交互に配した模様である。

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2009年09月18日

腰張

腰張(こしばり)

はりつけかべ(張付壁)が進化したとされる。

しかし、目的はあくまでも守る意味。

壁や衣類を傷つけたり、汚したりしないように茶室の壁の腰に張る。

基本はとりのこがみ【鳥の子紙】や反古紙を使用。
鳥の子とは、雁皮(がんぴ)を主原料とした上質の和紙。鶏卵の色に似た淡黄色で、強く耐久性があり、墨の映りもよい。福井県・兵庫県産のものが有名で、越前鳥の子・播磨紙(はりまがみ)ともいわれる。

がんぴ【雁皮】とは
ジンチョウゲ科の落葉低木。暖地に多い。高さ約1.5メートル。葉は卵形。夏、筒形の薄黄色の小花が集まって咲く。
樹皮の繊維は紙の原料となる。


紙の高さは、約九寸(27センチ)重ねは3分(9ミリ)。

これを、一枚半張りや二枚張りにする。


小間になるほど高く、また二枚張りの場合は、千鳥に張る。


腰張り1一枚.JPG

腰張り2一枚半.JPG


点前座周りは、白。

客座は、紺色の紙を張る。
一般的には、みなとがみ【湊紙】を使用。
みなとがみ【湊紙】とは、 《もと和泉(いずみ)国湊村で作られたところから》壁やふすまの腰張りなどに用いる粗製の鳥の子紙。

腰張り3.JPG

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2009年09月16日

張付壁

張付壁(はりつけかべ)

土壁以前の技法で、壁を紙で張り四分一と言われる材を黒塗りにして、押さえる。

四分一とは、壁などの入り隅に取り付ける細長い木。


一寸角の四分の一サイズ。


貼り付け壁1.jpg


壁画が描かれているのは、書院造り。
何も描かれていないものは、茶室。
この違いが、茶室の持つ要素でもある。

土壁が主流になると、腰だけ紙を張る形式に変化。
紙の張り方にも、詳細がある(また後に)。

腰張りの張付け壁.jpg


他の茶室を見ても腰、低い位置に張られた紙を目にする事は多い。

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2009年09月15日

塗り回し壁

塗り回し壁(ぬりまわしかべ)

土壁で仕上げる際の技法。

出隅や入隅といった部分をR型に、やわらかく塗って仕上げる。

柱などを魅せる和室とは少し違うが。

茶室では床や各箇所で多く見かける。

空間を広く演出する効果があるようだ。

確かに、見切りなどが無ければそう感じる。

茶室を細かく見ていくと所々に、この技法が使われている。

丸くとはいかないが参考画像↓

塗り回し壁.jpg

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2009年09月14日

紅壁

紅壁(べにかべ)

土壁の上塗りに弁柄(べんがら)を混ぜた聚楽土を塗った壁。

紅壁1.jpg


聚楽壁と紅壁はの総称を京壁。

弁柄(べんがら、オランダ語:Bengala)とは、赤色顔料のひとつ。
酸化第二鉄(赤色酸化鉄、酸化鉄(III)、Fe2O3)を主要発色成分とする。

弁柄.jpg

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2009年09月12日

真壁と大壁の違い

おさらい。
今更ですが・・・

一般住宅でも和室が有れば真壁の造りになっている家は多いでしょう。

更に、洋間は大壁で造られている例も少なからず。

真壁は、ご承知の通り柱を魅せる手法。

在来工法では、柱の内側に壁を納める。

そこに、塗り壁で仕上げる。

大壁は、柱を魅せず柱の上に今ではボードでクロス張りなどなど。

茶室の真壁と大壁は、少し見方が違うようです。

茶室でいう真壁とは、外部、内部共に真壁にする。
柱と柱の間に両面、壁を収める。

これが基準である。

だから、内装、内壁が真壁で外部が大壁なら真壁に属さない。

定義というか、あくまでも和風の古来からの伝統。

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2009年09月11日

京壁

現在では、様々な塗り壁の材料が出ている。

環境、人体への配慮からか。

しかし、一番馴染みのある上塗りの壁材、仕上げ材は聚楽壁。

京壁とも呼ばれる。

名の由来は、聚楽町で産出したことからきている。

前記した錆壁と同様に土壁の上塗り材。

色が、優しく和の雰囲気を演出する材である。

茶室でなくとも、みなさんの家の和室には使われている事だろう。

四国化成

ジュラク壁.JPG

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2009年09月10日

土壁

土壁(つちかべ)は日本伝統の塗壁。

高度な左官の技術が必要である。
現在の建築物には、代用品、新建材が多く、左官の仕事が減ってしまった。

余談でした。

土壁の工程は、下塗り、中塗り、上塗り。

下塗りを荒壁という。

左官は、塗厚に応じて工程も異なる。

土壁の下地には、小舞を使う。

小舞土壁.jpg


小舞とは、柱と柱の間にヌキを貫通させ、そこに縦横に竹をわたしてワラ縄で結束する。
そこに、壁土を塗ってゆく。

竹小舞は、細かく割った竹を下地にする。

ヌキと竹で下地を作る小舞土壁が一般的。

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2009年09月09日

錆壁

錆壁(さびかべ)

土壁の類。

上塗りの壁土に鉄粉または古釘の煮出し汁をまぜた壁の仕上げ方。

あえて錆び加工したスチールを意匠として使った物は以前、流行った。

錆壁も同様。

土に鉄粉を混ぜて意図的に錆びを発生させて表現する。

錆壁表面.JPG

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2009年09月08日

板壁

板壁 (いたかべ)
板張りの壁の総称。

板の張り合わせ方によって、垂直のラインが出る縦羽目板と水平のラインが出る横羽目板がある。

縦羽目板の接合部分の種類は、合決(あいじゃく)りと本実(ほんざね)など。

横羽目板は、板を重ね合うように取りつける下見板(羽重ね)張りが一般的。

シンプルな南京下見板張り、間柱に合わせて縁をかぶせた押し縁下見板張り、合決りに似た張り方のドイツ下見板張り(箱目地張り、目筋張り)などの種類がある。

板壁.JPG


また、堅板張りも含む。

堅板張り1.JPG


これは、外壁に施した際の例。

内壁では、床の間などの壁を板で施したものを指す。

床の間板張り.jpg

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2009年09月07日

蟻壁

蟻壁=有壁=ありかべ。

天井回り縁と普通の長押(うちのりなげし)の上の蟻壁長押との間の狭い壁。

■蟻壁長押(ありかべなげし)
天井の回り縁(ぶち)と内法(うちのり)長押との間に取り付けた長押。

■内法長押(うちのりなげし)
鴨居の上にある長押。普通の長押のこと。

吊り束や柱が回り縁まで伸びていないのは、視覚的効果を図っている。

天井が浮いて見えるのも、この蟻壁のポイント。

有壁.jpg

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2009年09月06日

荒壁仕上げ

荒壁(あらかべ)

塗壁の下塗り。
荒壁は左官工事である。
その後、中塗り、上塗りという工程で壁を仕上げて行く。

茶室においては、荒壁のまま仕上げとするケースがある。
いわゆる、侘びの表現ともいえる。

荒壁仕上げ.jpg


荒壁の材料は、荒木田土と苆(すさ)

荒木田土(あらきだつち) とは?
水田や河川に堆積した土。
粘土質で保水性、肥料もちはよいが通気性に劣る。

苆(すさ)とは?
左官材料に混入される繊維状材料の総称。
塗り壁に発生しやすいひび割れの抑止。
今で言うクラック防止策ってところ。

ちなみに、苆(すさ)の代表的なものは 

藁、麻、紙、無機質繊維、etc。

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